The Outpost

前哨

ワールドクラスのステーキを食ってきた

ニューヨークスタイルのステーキハウスに行ってきた

恵比寿のピーター・ルーガー・ステーキハウスに行ってきた。熟成肉というやつだ。結論から言えば、お値段通りのスゴイ店。ほんとうに凄かった。

お味のほど

非の付けどころがないレベル。これが真のステーキだ!といった感じで、噛むと肉の旨味がぶわっと出てくる。焼くときに振ってある塩が絶妙で、そのまま何もつけずに食べるものだと主張してくる。Tボーンの手前側のヒレ肉は素晴らしい赤身。奥側のサーロインもほぼ赤身。噛んでも脂を感じず、あっさりしている。蛋白質の塊だ。

一緒に出てくるソースは野菜の甘みと旨味が全面に出ているため、少しつけると贅沢な感じになる。洒落たソースもよいが、ここはこういうストレートさを楽しむ店だろう。本当にうまかった。

柔らかさ

レアで頼んだが、既にもともとの肉が柔らかくなっているのか非常に柔らかい。熟成の効果だろう。ナイフを入れると、切っているのか崩しているのかわからない感触。しかし噛むとほどよい弾力で、口の中でほどけていく。完璧。

その他

飛び込みでも待てば入れる情報もあったが、レストランだし予約していったほうが良さそうだ。 1階のバーやショップで時間を潰せるので、無理に時間ぴったりに行く必要はなさそう。

ボリュームとオーダーしたもの

妻と2人でチャレンジした。オーダーは以下のとおり。

飲み物

エビス(黒)、赤ワイン各1杯

食べ物

ステーキ(2人分)、ジャーマンポテト、クリームドスピナッチ

これでもう食いきれないぐらい腹いっぱいになった。サラダを頼んでいたら食べきれなかっただろう。妻は体調万全、俺は少々胃が疲れている状態でスタート。ふたりとも40台前半で、食う量は人並みより少しあるかといった感じ。俺の胃の疲れは今に始まったことではないが、万全だったらおそらく食い切ってデザートを頼むか悩んだと思われる。

ちょうどよく収めるなら、エビスと付け合せのどちらかは頼まなくてもよかった。食としてはジャーマンポテトのほうが合っていたが、クリームドスピナッチは他所で見かけないので経験値として頼んでおきたかった。悩ましい。

ちなみに帰りにチーズケーキを買って帰ったが、サイズが完全にアメリカンサイズ。非常にうまかったが、普通のチーズケーキ2~3個分はあるんじゃないか?店で頼んでいたら間違いなく食べきれなかっただろう。

お値段

合計でだいたい5万。なおステーキ本体はこのときメニューの金額で32,000円、税サ各10%入れて38,400円か?調べた感じステーキは他のニューヨークスタイルのステーキハウスより多少高いが、この店が元祖でステーキも突き抜けているとの評価が見られたので、高いとも安いとも言いづらい。そうほいほい行くものでもないだろうし、この味で5万なら人生と舌の経験値として出す金額では適正じゃないだろうか。うまいものに興味があるなら、ちょっと金を工面してでも行く価値はある店。

オーダーについて

おそらくこの店は一発勝負の人がほとんどだろう。下調べして行くことをオススメする。この価格の店にぽんぽん行ける人は腹具合だけ気にして好きにやってくれ。

まずステーキをすべての中心にして考えたほうがいいだろう。ウェイターに2名ならサラダ+ステーキ+付け合せ1~2品を勧められるが、後から腹を空けるわけにもいかないのでまずはステーキ+付け合せ1品でよさそう。2時間制だが、いきなりステーキがドンと出てくるので時間にはかなり余裕がある。食いきって足りなかったら、あとでなにか頼めばいい。

ステーキなので焼くのに多少時間がかかるか?と思ったが、そんなこともない。最初に出てくるパンとワインでのんびり待っていてもいいぐらいだ。4名でステーキ3人分にするならサラダとかを頼んでもいいかもしれないが、人生と舌の経験値としてはステーキ4人分にしてひたすらステーキのほうがいい経験になりそう。2人ではかなり体調に左右されそうだ。

次は?

本気のフィレンツェビステッカを食ってみたいが、あれ指4本分とか薪で焼くとかちょっとハードル高いんだよな……日本で食えるのか?そもそも食い切れるのか?骨入りとはいえ2キロとかになるんじゃないか?

webでピーター・ルーガーについて調べると、本店の味と遜色なしと言っている人がいるのがアメリカな感じ。仕組みがしっかり出来ているのだろう。大変ありがたいことだ。対してビステッカは……こだわりの料理人が帰国してやっているような店を探す必要がありそう。調べつつ機が熟すのを待とう。