うちには鉄のフライパンがある。義父が若い頃使っていたものをもらってきたのだ。何年ものなのか知らないが、鉄のフライパンは長く使えるという話通りの一品だ。 唯一の難点は底がへこんでいるということ。目玉焼きならいいが、魚や野菜を焼くとムラがあってどうにも焼きづらい。油もへこんでいるところに流れこんでしまう。しかし、出どころが出どころなだけに、捨ててしまうというのも気分が悪い。
長く使うものならこういったのを治す方法もあるだろうと検索してみたところ、叩いて直している人がいた。
ゴムハンマーでプラハンマーを叩いているようだ。ゴムハンマーが手元にあったので、なにも考えずにとりあえず殴ってみることにした。
……が、まったく歯が立たない。カンカンコンコンと近所迷惑な音だけがする。ガスコンロで熱してみたが、効果なし。赤くなるまで熱するのも危なそうなのでやめた。
よくよく記事を読むと、俺の持っているフライパンより軽そうな歪みでも500~1000回叩いているではないか。さすがにこれはちょっとツラい。修理している業者とかないんだろうか。もっと大きな鉄のフライパンを買って、これは目玉焼き用と割り切るのも手だが……今のティファールのフライパンがダメになったら考えよう。